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こんにちは!幼児教育科学研究所の曽根です。
今回は、0-3歳の子育てについてよく頂戴する質問と回答を紹介します。
0-3歳の子育てでよくある質問
結局何が大切なの?普段から心がけることは何ですか?

子育てにおいて共通すべきことは、笑顔で愛情を持って子どもと接することです。
特に、0-1歳の子どもは保護者の表情に注目しています。
子どもにはミラーニューロンと呼ばれる本能があり、目の前にいる人を無意識に真似ます。
子どもに笑顔でいてほしいと思うなら、常にあなたが笑顔でいることが大切です。
子どもがイヤイヤ言うときはどうすれば良いですか?

子どもは、イヤ以外の表現ができない(自分の気持ちを言葉に表せない)のです。
そのためには、イヤな気持ちをあなたが言葉にしてあげましょう。

このように声かけをしてあげると、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと感じます。
次第に子どもは言葉で表現できるようになり、自己コントロールもうまくなっていきます。
さらに、保護者が子どもの気持ちに共感してあげることで、子ども自身も他人に対して共感することができ、思いやりの心を持てるようになります。
甘やかせると、自立できない子どもになりませんか?


0-6歳の間は、スキンシップも甘えさせることにも上限はありません。
むしろ、保護者とのスキンシップを通して、子どもは安心感を得て、自信を持つことができます。
その結果、自分をコントロールしたり、自立できるようになります。
逆に、保護者から離れられないのは、保護者のことが好きすぎるからではありません。
保護者と離れることが不安だから離れられないのです。
この場合は、愛情不足である可能性があります。
指をしゃぶる子や、人形を手放せない子どもも同様のケースが多いです。
子どもに愛情が届きやすい言葉がけについては、以下の記事をご覧ください。
さらに、子どもと直に肌と肌を触れ合う時間をつくることも効果的です。
入浴時などに、子どもを抱きしめてあげましょう。
保護者同士で決めておくべきことはありますか?

ぜひ、保護者全員と教育方針についてお話ください。
まずは、保護者同士で下記のことを共有していただければ問題ありません。
- 子どもに笑顔で愛情を持って接する
- 子どもを怒る基準
- 子どもを褒める基準
愛情を持って接することは言うまでもありませんが、怒ったり、褒めたりする基準がバラバラだと子どもは困惑してしまいます。
この基準を統一することで、子どもは良し悪しの判断ができるようになります。
くれぐれも、父親もしくは母親の悪口を子どもに言ったり、子どもの前で喧嘩をしないようにしましょう。
記事に書いてあることを実行しても継続が難しいです

最も難しいのはこの理論を継続することです。
わざわざそれだけの時間を取るとなると継続が難しいので、日常生活のなかに組み込むことをオススメします。
一例として、水泳の池江璃花子選手をみなさんはご存知でしょうか。オリンピックのメダル候補となっている若手水泳選手です。
彼女の保護者は、体のトレーニングとして、自分の指を子どもに握らせたあとにオムツを替えることを習慣づけていたそうです。
*トレーニング効果の詳細は以下リンクより。
ドライヤーをする前に指を握らせる
継続して行いたいことは、生活習慣のなかに組み込むことをお試しください。
口の中に物を入れるのは止めさせるべきですか?

結論から言うと、口の中に物を入れることを無理に止めてはいけません。
口の中に物を入れる理由は、感覚を感じるためです。
指先よりも口の中の感覚が発達しているため、物の感覚を知るために口の中に入れているのです。
止めてしまうことによるデメリットは下記の通りです。
- 感覚機能の発達を遅らせる
- 自己肯定感を下げることにつながる
一つ目は言うまでもありません。
二つ目の理由として、子どもは自分の行動の良し悪しを認識していません。
悪いことをしているつもりがないのに、保護者に止めらたり、怒られると、自己肯定感が下がる可能性があります。
もちろん、危ない物を口の中に入れた時は止める必要がありますが、できる限り口の中に入れても構わないものを用意してあげましょう。
お手伝いをしてくれないのはなぜですか?


お母さんがしているから、〜〜ちゃんは違うことをしようね。
上記のように、子どもの行動を止めてしまったことはありませんか?
危険から子どもを遠ざけるため、子どものお手伝いしたい気持ちを断ったことはありませんか?
お手伝いが嫌いな子どもは、手伝うことに興味を持ったにも関わらず、させてもらえなかったことに原因があります。
そのため、お手伝いをすると保護者に褒められるというイメージも持てません。
そのため、自然とお手伝いをしなくなります。
子どもがお手伝いをしたがるときは、積極的に手伝ってもらいましょう。
包丁を使わせる時は、子ども用のものを使うことで解決できます。
危険だと思いがちですが、しっかりと保護者が見ていれば子どもはできるのです。

その場合は、簡単なことから頼みましょう。

子どもがしてくれたら、必ず褒めてあげましょう。
そして、お手伝いをすることで、保護者から感謝されるという意識を子どもに根付けましょう。
徐々にステップアップを積み重ねることで、お手伝いをしてくれる子どもに育ってくれます。
質問事項は随時募集しております
子育ては家庭によって異なります。
自分の子どもと他人の子どもを比べて心配する必要はありません。
他にもこんなことを知りたい!という質問があれば、コメント欄に記載ください。
全てに回答することは難しいですが、質問の多い内容については回答をさせていただきます。
年齢とステップごとのまとめ記事は以下をご参照ください。
眠いからイヤなんだねー
おもちゃで遊びたいのに、遊べないからイヤなんだねー