目次
- 絵本?図鑑?おすすめの本は?
- どのように読んであげるべき?
以前に紹介した子どもの欲求を満たす言葉は、今回のテーマとも深い関わりがありますので、ぜひご一読ください。
子どもにどのような本を読むべきなのか、迷われている方も多いと思います。
今回は、0-3歳の子どもに対する本の読み聞かせ方法とその効果について紹介します。
本を読み聞かせる目的
①語彙力のインプット

日常会話と比較すると、本には2倍近くの単語が使われています。
子どもは多くの単語に触れることで、語彙力・記憶力を身に付けることができます。
さらに、3歳まで継続的に単語を聞いた子どもは、そうでない子どもに比べて、9-10歳頃に高いIQ(言語能力)を身に付けることができると証明されています。
②愛情を伝える

なぜ、愛情を伝えるために本を読み聞かせるの?と思われるかもしれません。
これらの目的と、それを達成するための具体的な読み聞かせ方について紹介していきます。
本を読み聞かせる方法とは?
①親語を積極的に使う

みなさんはマザータングという単語をご存知でしょうか。
マザータングとは、保護者が幼い子どもに対して話しかける際のイントネーションのことです。
ゆっくりと大きな声で優しく、母音を伸ばすしゃべり方がこれにあたります。
マザータングによる話しかけにより、子どもの心拍数は上がると言われています。
本を読み聞かせる際は、子どもの興味が高まるように親語で話してあげると効果的です。
②笑顔を意識する

みなさん、本を読み聞かせるときにどこを見ていますか?
本だけを見ているのであれば改善が必要です。
まだ言葉を理解していない子どもは、本の内容ではなく、読み聞かせをしてくれる人の表情に注目しています。
笑顔で子どもの目をのぞきこみ、読み聞かせをしてみてください。
子どもも自然と笑いながら、あなたの話を聞いてくれます。
さらに、自分に笑顔が向けられると、子どもは愛情を感じてリラックスします。
リラックスした状態での読み聞かせは、非常に効果的です。
また、時々本にも目を向けてみましょう。
保護者の目線が動くことで、子どもの目線も本に動きます。
次第に、本を読むときに本を見る素養を身に付けることができます。
③内容を広げる

子どもが理解していなくとも、本の内容を広げてあげましょう。

もちろん、これらの内容を子どもは理解できませんが、どんどん説明してあげましょう。
インプットする語彙が増えるとともに、自転車がどのような乗り物で、どのような原理で動くのかも理解していくことができます。
子どもが自然と答えられるようになるまでは、何度も繰り返して話してあげましょう。
読み聞かせに関する質問
どのような本がオススメですか?

本の種類や分野に決まりはありません。
言葉が理解できない子どもにとって重要なのは、読み聞かせを行う保護者の声と表情と目線です。
年齢が上がるにつれて興味を示さない本も出てきますが、それまでは保護者が読んであげたい本を読んであげましょう。
いつから音読をさせるべきですか?

文字に関心の強い子どもは、4歳頃から保護者と一緒に音読ができます。
しかしながら、年齢で区切ったり、周りの子と比べる必要はありません。
読み聞かせを聞いてくれているうちは、より多くの単語に触れさせてあげることが大切です。
本を読み聞かせる時間が取れないときは、どうすれば良いですか?

その場合は、その日の出来事やオリジナルのストーリーを聞かせることが効果的です。
本を使わずに話してあげることは、子どもの想像力を高めることにつながります。
本の読み聞かせる際のポイント
- 親語を積極的に使う
- 笑顔を意識する
- 本の内容を広げる
これら3つのポイントに注意しながら、読み聞かせを行いましょう。
次回はさらに、脳の成長につながる体のトレーニングについて紹介します。
年齢とステップごとのまとめ記事は以下をご参照ください。
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