こんにちは!幼児教育科学研究所の曽根です。
本日は、フィギュアスケート選手である宮原知子選手がどのように育ったのかを科学的見地から分析します。
まずは、宮原知子選手の生い立ちと実績を紹介します。
宮原知子選手の生い立ちと実績
1998.3 京都府生まれ
2002 4歳のころ、アメリカ・ヒューストンでスケートを始める
2012.3 世界ジュニアで4位入賞
2012.11 全日本ジュニアを2連覇
2012.12 ジュニアGPファイナルで5位入賞、全日本選手権で3位表彰台に
2013.4 関西大学中等部を経て高等部に進学
2013.12 全日本選手権で4位、ソチ五輪を逃す
2014.1 四大陸選手権でシニア国際大会初表彰台となる2位に
2014.12 全日本選手権で初優勝
2015.3 世界選手権で銀メダル獲得
2015.11 NHK杯で優勝
2015.12 GPファイナルで銅メダル獲得
全日本選手権2連覇を果たす出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01B60ZFQQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
宮原知子選手の幼少期の子育てにおける2つの特徴
①知子が自分の意志で喋らないのであれば、その意志は尊重したい
②失敗の原因を聞いた時に、答えに詰まることを父は許さなかった
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01B60ZFQQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
1. 待つ教育の大切さ

宮原知子選手は、家ではよく喋る子だったのですが、外ではほとんど喋らなかったそうです。
そのため、家族以外の他人に自分の意志を伝えるという行為をあまり行っていませんでした。
“自分からどんどん話さなきゃダメだよ”
“家で話しているみたいに話した方がいいんじゃない?”
一般的には、このように保護者がサポートするケースが多いと思います。
しかし、宮原知子選手のご両親はこのような言葉をかけず、彼女の喋らない意志を尊重したそうです。
という点を重視したのです。
しかしながら、宮原知子選手は喋らないことで悔しい思いもしたそうです。
そんなときには、ご両親がコミュニケーションを取り、自らの意志を伝えることの大切さを教えました。
その結果、宮原知子選手は家庭外でもコミュニケーションを取れるようになったのです。
大人にとっては正解だとわかることも、子供にはわかりません。
壁を乗り越えるのが難しいときは、乗り越えられる方法をそっとサポートし、子供自身に解決させることが大切です。
大人になったとき、自らの力で直面する壁を乗り越えられるようになっていきます。
2. 考え続ける力とは?

宮原知子選手のお父様は、彼女が失敗したとき、答えが出るまで質問しつづけたそうです。
その理由は、失敗した原因を把握していないと、再び同じ失敗を繰り返してしまうからです。
あらゆる分野で結果を残すために共通する大切なポイントがあります。
それは、”やり抜く力”を育てることです。
どんなに才能があっても、途中で投げ出してしまうと成果を残すことはできません。

まず、やり抜く力がある子供は諦めない子供です。
そして、諦めないこととは、考え続けられることです。
自分がもっと成長するためにはどのようにすべきか?
それにはどのような取り組みが必要か?
このように考え続け、取り組み続けられる人がやり抜く力を持っている人なのです。

子供が考え続ける力を習得するためには、保護者がサポートすべき点もあります。
それは”考え方の道筋を示してあげる”ことです。
たくさん考え、諦めない子供であっても、その出した答えが効果的でなければ努力は実りません。
例えば、ケアレスミスをよくしてしまう子供には、

何回計算しても同じ答えになる?
などと声をかけてあげると、子供は見直しをすることでケアレスミスをなくせることに気づきます。
難しい問題にぶつかったときには、

答えを出すにはどんな計算が必要?
どこまでわかったか教えて?
解き方がまったくわからない場合は、問題文を3回音読してもらい、問題を解くのに大切だと思うところを口に出してもらうのも効果的です。
大切なことは、問題を解く際に、何をわかっていて、何をわかっていないのかを子供に自覚させることです。
その過程で、子供は様々なことに気が付いていきます。
子供が困っているときは、どのような着眼点と手法で解決することができるのかを教えてあげましょう。
みなさん、宮原知子選手の子育て方法はいかがでしたでしょうか。
まずは、日常生活において活用できそうなものを考えてみてください。
スポーツ選手に共通する子育ての特徴とは?
宮原知子選手に限らず、プロスポーツ選手の家庭に共通する子育てのポイントについては下記に記載しています。
ぜひ参考にしてみてください。