目次
※このように考える方は必読です!
- 大きくなった子どもをどのように叱るの?
- 叱っても同じことを繰り返すときは?
こんにちは!幼児教育科学研究所の曽根です。
幼児を叱る方法については、以下リンクにて紹介しました。
上記を一読されていることを前提にお話します。
子どもを叱るときには、ルールをつくる必要があります。
- 危ないことをしたとき(子どもの身に危険があるとき)
- 他人に迷惑をかけたとき
- 公共のルールを守らなかったとき
上記がそのルールです。
3つめのルールは、6歳以降の子どもが対象です。
さらに、6歳以降の子どもにはもう1つルールを加える必要があります。
それは、自分の責任を果たせなかったときです。
自分の責任を果たせなかったときとは?
- 約束を守れなかったとき
- 与えられた役割を全うできなかったとき
約束を守れない?どんな約束?
6歳以降は、ゲームをしたり、友達と遊びに行ったりと自由に行動ができるようになります。
しかしながら、子どもの好きなことばかりをさせるのは正しくありません。
- 期日までに宿題を終わらせる
- ゲームの時間を決める
- 自分で朝起きる
このような約束を子どもと結びましょう。
きちんと約束を守れていれば、褒めてあげましょう。
約束を守ることは当たり前ですが、それが当たり前だと理解してもらうことで、子どもの社会性は培われます。
保護者との約束を守れない子どもは、子ども同士や学校での約束も守れません。
約束が守れなかったときは?

約束を守れなかったときの対応は、家庭ごとに異なるのではないでしょうか?
ゲームの約束を例にあげてみましょう。




みなさんもこのように対応されていませんか?
しかし、この方法はオススメしません。
なぜなら、このような対応をしても、子どもが約束を守れるようにはならないからです。
子どもは、約束を守れなかったことよりも、楽しみを奪われた!と感じるのです。
それでは、どうすれば子どもは約束を守れるのかを説明します。
約束を守れなかったときは、子どもの成長のチャンスです

ゲームの時間を守れなかったときは、このように子どもに問いかけてみてください。



ゲーム終了





まずは一度、どうしたら自分が約束を守れるのか?子どもに考えさせてみてください。
子どもにとって、約束を守ることは初めての経験なのです。
守るためにどうするべきかを考えたこともないのです。

タイマーを使ってセーブする!

もし明日も約束守れなかったらどうする?

このように会話をすることで、明日は約束を守らないと!と考えるようになります。
さらに、子ども自身に解決方法を考えさせたり、ペナルティを決めさせることで、子どもは自分で決めたルールを守るようになるのです。
約束を守ったときは、きちんと褒めてあげましょう。
しかし、約束を守ったことに対して報酬を与える必要はありません。
なぜなら、約束を守ることは当たり前だと理解してもらうためです。
与えられた役割で責任を果たしてもらいましょう

子どもの役割とは、お手伝いをしてもらうことが一般的です。
お手伝いをして責任を果たすことで、子どもは家族のなかでの自分の役割と、自分が必要な存在であることを自覚します。
近年はこのように役割を与えられない子が多く、与えられた義務をこなし、信頼を得ているという感覚を覚えることができません。
他人との関係においても、信頼関係を築きにくくなる可能性があります。
お手伝いでは、お小遣いをあげる家庭もあるかと思います。
お小遣いは、子どもの社会性を育てうる一因となりますが、大切なのは与えられた役割を全うし、家族から信頼を得るというプロセスを学んでもらうことです。
お手伝いって?
お手伝いは、玄関の掃除やゴミ出し、お風呂掃除など簡単なものをオススメします。
手伝ってくれるけど、上手くできていない場合は?
保護者からよく頂戴する質問です。
お風呂掃除がキレイになってない
ゴミ出しを忘れてしまっていた
靴が乱雑に並べられてる

多くの保護者が子どもに思わず言ってしまう言葉です。
ですが、子どもはそもそも
”ちゃんと”
を理解していないのです。
何が正しいのかを理解していない場合に否定してしまうと、子どものやる気は失われていきます。
どうしたら良いの?
約束を守れなかったときと同様、一度子どもに考えてもらいましょう。
ただし、約束のときと比べて答えが出にくいかと思います。
そんなときは、下記のように進めましょう。





こうしなさい!あーしなさい!
と言葉だけで伝えるのではなく、一緒にしたうえで、子どもに考えさせる機会を与えましょう。
いかがでしたでしょうか
6歳以降の子どもを叱ることは、成長のチャンスでもあります。
そのチャンスを活かせるかどうかは保護者次第です。
幼児の叱り方については、以下にて紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。