目次
- 子どもに期待しすぎてがっかりしてしまう
- 期待は子どもへのプレッシャーやストレスになるのでは?
こんにちは!幼児教育科学研究所の曽根です。
今回は、『子どもの能力を伸ばす期待のかけ方』について紹介します。
本記事を読まれる前に、『子育てがうまくいかない??悩みを持つあなたを解決に導く4つの指針』を一読ください。
子どもに期待することが大切なのはなぜ?
親の子どもへの期待は、子どもの能力を伸ばす大きな要因となります。
前回は、子育てにおける4つの指針を紹介しました。
子育てにおいて重要な4つの指針
愛情・信頼・期待・厳しさです。
期待は信頼の次に子どもに与えるべき指針の1つとなります。
子どもに期待するとプレッシャーを感じるのでは?

子どもに期待をすることで、親の期待が子どもにとってプレッシャーになってしまうのでは?
このような質問は非常に多いです。
しかし、それはあくまで「間違った期待のかけ方」をしてしまうときです。
脳科学の研究成果では、子どもに期待をかけることは、子どもの能力を伸ばす大きな要因になることが証明されています。
期待が能力を伸ばす??ピグマリオン効果 & ゴーレム効果とは?
期待が能力を伸ばすことを証明する一例を紹介します。
教師が教育を行う上で、「伸びることを期待する子ども」と「伸びることを期待しない子ども」に子どもを分け、全く同じ指導を行いました。
その結果、「伸びることを期待しない子ども」に対して、「伸びることを期待した子ども達」は結果を残すことができました。
これをピグマリオン効果と呼びます。
逆に、期待をしないことで結果を残せないことをゴーレム効果と呼びます。
誰かの期待に応えたいと思って取り組んだときと、そうでないときでは結果に差が出ると思いませんか?
本記事では、ピグマリオン効果を最大限に発揮できる上手な期待のかけ方に関して紹介します。
このような期待のかけ方に注意
期待に結果が伴わなかったとき、とてもががっかりされる保護者がいます。
なかには、その気持ちが強く期待することをやめてしまうケースがあります。
この場合は、期待のかけ方を根本的に変える必要があります。
子どもへの期待をかける4つのStep
Step1 心の底から子どもを信じる
まずは、心から子どもを信じることから始めましょう。
「心が込もって伝えられた言葉」と「ただ言われた言葉」には大きな差があると思いませんか?
大人でも、その言葉に心がこもっているのか、もしくは社交辞令なのかはわかります。
Step2 プロセスに期待する
- 子どもが期待をストレスやプレッシャーに感じてしまう
- 子どもに期待をしすぎてがっかりしてしまう
上記の悩みを抱えている保護者は、子どもの残す結果に期待しすぎているのではないでしょうか?
子供の努力や頑張りを期待した言葉のかけ方


上記のように、子供が結果を残すためのプロセスに対して期待する言葉をかけてあげましょう!
間違った期待のかけ方は?

上記のように結果を期待する言葉のかけ方は、子どもにプレッシャーを与えてしまいます。
結果を残すことも大切ですが、過程なくして結果はありません。
「結果を残す子ども」ではなく、「結果を残し、結果を残すための努力もできる子ども」を目指し、まずは努力の部分を育てていくことから始めましょう。
Step3 一緒に取り組む

期待をかけたものの、子どもがなかなか取り組んでくれないという意見や、
何もしないのでプロセスすら期待ができないという相談を受けることがあります。
そんなときは、あなたが子どもと一緒に取り組みましょう。
あなたが前向きに取り組むことで、子どもも自然と取り組んでくれます。
次第に、あなたと一緒であれば何かをしてくれるようになるのです。
この時点で、子どもは頑張ってくれた、あなたの期待にこたえてくれたと思いませんか?
小さな成長を積み重ねることで、あなたの期待にさらにこたえようと努力する子どもに変わっていきます。
小さな成長を決して見逃さないように注意してください。
Step4 子供に共感して褒める
子どもに期待し、子どもがそれを実行したあとに必ず行ってください。
結果に応じて、子どもにと一緒に喜んだり、一緒に悔しがってください。
子どもと感情を共有することで、子どもはあなたの気持ちを聞き入れる準備ができます。
その上で、褒めたりアドバイスを伝えましょう。
そうすることで、子どもに伝わりやすくなります。
子どもの能力を伸ばす期待のかけ方のポイント
- 心の底から子どもを信じる
- プロセスに期待する
- 一緒に取り組む
- 結果を共に共感して褒める
過度な期待は、子どもに大きなプレッシャーを与えてしまいます。
同時に、保護者自身にも負担をかけてしまう可能性があります。
ぜひ、上手な期待のかけ方を実践してみてください。
次のステップも読んでいただけますと幸いです。