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こんにちは!幼児教育科学研究所の曽根です。
本日は、水泳選手である萩野公介選手がどのように育ったのかを科学的見地から分析します。
まずは、萩野公介選手の生い立ちと実績を紹介します。
萩野公介選手の生い立ちと実績
1994.8 栃木県小山市に生まれる
2003.4 みゆきがはらスイミングスクールに入る
2010.4 作新学院高校に進学
日本選手権、男子400m個人メドレーで2位
2012.4 日本選手権、男子400m個人メドレーで日本新記録を樹立/ロンドン五輪切符を獲得
2012.7 ロンドン五輪男子400m個人メドレーで銅メダル
2013.4 日本選手権で5冠を達成
2013.7 バルセロナ世界水泳で男子200m個人メドレーで銀メダル、男子400m自由形で銀メダル獲得
2014.9 アジア大会で男子200m自由形、男子800mフリーリレー、男子200m個人メドレー、男子400m個人メドレーで金メダル、 男子400m自由形で銀メダル、男子200m背泳ぎ、男子100m背泳ぎで銅メダルを獲得し、大会MVPに選ばれる出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01B60ZFQQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
萩野公介選手の幼少期の子育てにおける2つの特徴
①納得させた上で、その行動を改めさせる
②母は口が達者で理論整然としているので、それ以上の理論武装がしたいと頭が磨かれたし、父は僕と母の議論を黙って聞いているけど、いつも着地点を見出してくれた
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01B60ZFQQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
今回は、荻野選手についてのポイント2つを科学的見地から紹介します。
1. 理由を説明したうえで叱る

萩野選手のご両親は、萩野選手の間違った行動に対して理由を説明し、理解させるよう努めていたそうです。

みなさんも一度は言ったことがあるのではないでしょうか。
このような言葉や保護者の雰囲気によって、子供は自分が怒られていることを察します。
しかし、怒られている理由を理解することはできず、自分自身を否定されているように感じてしまいます。
その結果、子供は保護者からの愛情を感じづらくなり、自己肯定感を高められず、行動を改めることもできません。
公共の場で騒いではいけない、人に暴力をふるってはいけない、自分の嫌がることを他人にしてはいけない etc…
これらのことは私たちにとっては当たり前でも、子供にとっては当たり前ではありません。
なぜ叱る理由を説明しなければならないの?2つの効果とは?
・他人にも同じように伝えることができる

もちろん、子供は100%すべてを理解することはできません。
しかし、理由の何割かと、相手がなにか大切なことを自分に伝えようとしているということは理解してくれます。
そして、言葉を理解できるようになる4~6歳頃には、叱られたとき、誰かが大切なことを話そうとしているときに、きちんと話を聞ける子供に成長します。

このような質問は、頭ごなしに子供を叱ってしまうことの多い保護者によくみられます。

短く叱り、子供が話を聞いてくれたときには褒めてあげましょう。
理由を聞いてくれたことに対して褒めることで、少しずつではありますが、きちんと話を聞く姿勢を育てることができます。
さらに、子供の他人への叱りかたは、みなさんのそれと同じようになります。
怒鳴られて怒られてきた子供は、他人に対しても怒鳴って怒るようになります。
一方で、理由を聞かされ、叱られてきた子供は、他人に対しても理由を話したうえで行動を改善するよう求めることができます。
子供に質問してみる
保護者が理由を話すことで、子供はしてはいけないことを理解するようになります。
しかし、子供は突発的に叱られる行動を繰り返してしまうことがあります。
そんなときは、どうすべきなのかを子供に質問してみましょう。
例 : 公共の場で騒いでしまうとき


なお、年齢別の子供の叱り方については下記を参考ください。
2. 保護者同士で役割分担をおこなう

子育てにおいて、保護者同士の話し合いも大切なポイントです。
保護者同士で教育方針を統一することで、一貫性のある子育てに取り組むことができます。
萩野選手の場合は、お母様が理論整然としており、お父様が話を聞いてくれる立場にあったそうです。
保護者の異なるアプローチは、子供の考える視点を増やします。
保護者がそれぞれの役割を持ち、異なる側面から子供にアプローチすることが大切です。
スポーツ選手に共通する子育ての特徴とは?
萩野公介選手に限らず、プロスポーツ選手の家庭に共通する子育てのポイントについては下記に記載しています。
ぜひ参考にしてみてください。
萩野選手のご両親はともに水泳の経験がありませんでした。
水泳の環境に恵まれていなくとも、環境を用意しようとする保護者の姿勢は子供に伝わります。
ぜひ、みなさんも子育てにおけるポイントを取り入れてみてください。
静かにしなさい!